2018年9月28日 (金)

もうすぐ運動会!

「いや!」としっかり言い、華々しく自我にめざめた2歳児は入園して“自分が真ん中”な年少期に入ります。“担任は園でのおかあさん”として関係作りができると、前回ご紹介した自己充実・自己実現を自分中心の世界で繰り広げます。

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そして遊んでは、同じことで一緒に笑って楽しめる友だちの存在がうれしくなります。と同時に友だちの自己にぶつかります。その度に担任や周りの先生は、一人ひとりの自己を認めつつも相手の思い(時には担任の思い)の存在に気づけるよう、考える場面や話す場面を作ります。

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この時、まさに見えないものが育っているのです。
こうして担任とぼく、わたしのつながりから、友だちとのつながりができて、一つのクラスとしての意識が高まっていくのですね。

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年中組になると、ますます友だちの存在が大きくなります。

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一緒に遊びたい友だちができて、でもいつもうまく遊べるわけではなくて、
思いを出せなかったり、思いを出しあうとまとまらなくて、そんなときに遊び集団の一員として担任や先生も一緒に考えて思いを伝えあえるような場面づくりをします。

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それでもこんがらがって遊びがうまく進まないときは、担任はガキ大将的リーダーとして遊びを提案し、一緒に仲間と遊ぶ楽しさを共感するのです。
そんな毎日がクラスとしての団結につながっているのです。

年長になると、集団の中での自己表現・自己実現が大きな満足と自信になります。自分をしっかり持ちながら、仲間がいることの楽しさや心強さを経験します。

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担任は一人ひとりがクラスの中で自分らしさを発揮して輝けるように、そしてお互いがその輝きを認め合えるような場面を大切にクラス集団の一人として日々の生活を共に楽しみます。


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一つのことを友だちと力を合わせてやる!できた!が喜びとなり次への意欲になっていきます。

shine運動会を前に子どもたちの姿を見ていると、こうしてそれぞれの年代で培ってきた育ちを感じます。運動会はそれぞれの学年が初めてクラスとして、学年として取り組んでいる行事です。当日の晴れの姿だけでなく、こんな日々の積み重ねがあっての一日、その成長過程の途中の一日としてあたたかく応援していただければ、と思います。

今日は秋晴れの中、子どもたちと先生の運動会がありました。今年は雨の日が多く、ようやく園庭でそれぞれの種目ができました。久しぶりに暑い日でしたが、子どもたちは今の自分を充分に発揮できていましたよ!どうぞ、子どもたちを、「今日はがんばったね!」とぎゅっと抱きしめてあげてください。そのことが、来週の意欲と自信となることでしょう!

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